朝顔パパです。

最近読んだ本は瀬尾まいこ氏の「そして、バトンは渡された」です。

この小説は、2019年に本屋大賞を受賞した作品です。主人公の優子は、実の母親を交通事故で亡くした後、3人の父親と2人の母親に育てられます。優子は、それぞれの家族との関係や愛情を通して、自分自身を見つけていく物語です。

優子は、実の母親を交通事故で亡くした後、父親の幸一と暮らしていました。しかし、幸一は優子が小学校に入る前に再婚し、優子は新しい母親の美紀とその連れ子の光太郎と一緒に住むことになりました。優子は美紀や光太郎と仲良くなろうと努力しましたが、美紀は優子に冷たく、光太郎はいじめっ子でした。優子は幸一に会いたくて手紙を書きましたが、返事はありませんでした。

ある日、優子は幸一が亡くなったことを知りました。幸一の遺言により、優子は美紀ではなく、幸一の友人である大介とその妻の麻衣に引き取られることになりました。大介と麻衣は優子を温かく迎え入れ、優子も彼らに懐きました。しかし、麻衣は不妊治療をしていて、ついに自分の子供を授かりました。麻衣は優子に自分の子供を産むことを伝えましたが、優子は不安になりました。

そして、麻衣が出産した日、優子は大介からもう一つの衝撃的な事実を聞きます。実は、幸一は優子の実の父親ではなく、養父だったのです。優子の実の父親は大介だったのです。大介は若い頃に優子の母親と付き合っていて、優子を産んだ後に別れました。その後、大介は麻衣と結婚しましたが、幸一が優子を引き取ってくれたことに感謝していました。大介は優子に自分が父親だと言いましたが、優子は混乱して逃げ出しました。

優子は自分の居場所がないと思って、電車に乗ってどこかへ行こうとしました。しかし、途中で降りた駅で偶然にも光太郎と再会しました。光太郎は美紀から虐待されていて、家出していました。光太郎は優子に謝罪し、一緒に行動することになりました。二人は公園で寝泊まりしながら、お互いの境遇を話し合いました。

そんな中、大介や麻衣や美紀や警察が二人を探していました。そしてついに二人の居場所を突き止めた大介が現れました。大介は優子に自分の気持ちを伝えようとしましたが、優子は拒絶しました。

光太郎が大介を擁護し、優子にもう一度話を聞くように促しました。優子は渋々ながらも大介の話を聞きました。大介は優子に、自分は優子のことをずっと想っていて、幸一や麻衣も優子のことを大切に思っていると言いました。そして、優子に自分たちの家族になってほしいと頼みました。優子は大介の言葉に感動し、涙を流しました。優子は大介の手を握り、父親と呼びました。

その後、優子は大介や麻衣や美紀や光太郎と和解しました。優子は自分には3人の父親と2人の母親がいることを受け入れ、それぞれの家族との関係を築いていきました。優子は自分自身を見つけることができたのです。

以上が「そしてバトンは渡された」のあらすじです。


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家族よりも大切な家族の物語。とても感動しました。

皆さんもゴールデンウィークに一度読んでみてはいかがでしょうか。




良いゴールデンウィークを!